自動車板金ではすでにBtoC向けの事業者は複数存在しており、そこに知名度ゼロの会社が参入することは大きな労力が必要であった。
本来、新規事業を進めていく中で、営業人員の確保・ホームページの開設・パンフレットやチラシの準備・店舗装飾の準備など多くの先行投資が必要になる。しかし、成功するかどうかも分からない新規事業に多額の先行投資をすることはリスクも大きい。限られた予算の中で効果的に新規事業を軌道に乗せるためには「実行しながら方向性を明確にでき、いつでも軌道修正ができること」が求められる。
そのため、まずは軌道修正がしやすいように、「小さく始めて方向性を確かめる」ためのいわゆるテストマーケティングとしてのランディングページの作成をご提案。そして、そのランディングページの訴求効果を確かめるため、少額でのWEB広告運用を実施し、検証・改善していくスタイルでいくことに。これで、まずは新規事業の方向性を最速で確かめるためのマーケティングが可能になる。
ランディングページ&WEB広告であれば、事業を動かしながらも、「こんなメッセージのほうが伝わるのでは?」「商品/サービスの見せ方を変えたほうがいいのでは?」というようなことをタイムリーに試して実証し、軌道修正することが容易。また、プロジェクト開始の段階から、異なるメッセージでトップビューを複数容易し、どのメッセージが一番反応があるか?などの検証も可能になる。
具体的にはBtoC向けに訴求内容を絞ったランディングページを1ページ用意し、そこにリスティング広告およびディスプレイ広告を用いて見込み客となるユーザーを流入させること。
当初は、自動車板金というサービスの性質から、車に詳しくない人はディーラーなどに出してしまうだろうという仮説から、そのターゲットを「車に詳しい30〜40代男性」に設定していた。しかし、実際にランディングページとWEB広告で検証していく中で、広告データやアクセス解析データから、素早くユーザーのニーズを検証したところ「どうやら単身の20代男性と30代の主婦にウケるみたいだ」という結果が出た。
プロジェクト開始の時点で想定していたターゲットとはまったく異なるものだったり、意外な検索キーワードで調べたりする人がいたり…このような気付きを事前に得ることは難しく、実際に検証してみたからこそ得られるもの。
この検証から得られた気付きをもとに訴求するターゲットや訴求ポイントそのものをより効果的なものにしていくことで、効率的なプロモーションを素早く打つことができる。実際に、検証結果から得られた分析をもとに、デザインと訴求ポイントを一新したところ、新規顧客数がみるみる伸びた。