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新聞折込とポスティング、チラシの配布はどっちがいいの?

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こんにちは。神戸市の広告代理店ほっと広告のライティングチームです。

 

地域密着型のビジネスの他、通信販売ビジネスなどにおいても欠かせないチラシ。本記事ではチラシの配布方法について「新聞折込かポスティング、どっちがいいの?」という疑問に対して、その特徴の違いや価格、反響などを比較しながら、どちらを選ぶべきかを見ていきます。

 

新聞折込とポスティングの違い

 

まず、新聞折込とは「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」などの全国紙の他、「神戸新聞」などの地方紙へチラシを挟み込んで個人宅へ情報をお届けする販促手段です。一方、ポスティングは直接チラシを個人宅やマンションのポストなどにお届けする販促手段です。違いは「新聞という媒体を経由しているかどうか」ですが、意外と結構大きな違いがあります。

 

以下の7つの項目でその特徴と違いを見ていきましょう。

 

  1. 配布できるエリア
  2. 配布までのスピードとタイミング
  3. 配布できる販促物
  4. 配布するための費用
  5. 配布できるターゲット(読者層)
  6. 反響率
  7. 信頼性

 

配布できるエリア

 

新聞折込で配布できるエリア

 

新聞折込では新聞を契約している人のもとであればどのエリアであってもチラシをお届けすることができます。範囲が広かろうと、1軒1軒の家が離れているようなエリアであろうと、新聞さえとっていればすべてのエリアで同日に配布することが可能です。また、「朝日新聞」「読売新聞」「日経新聞」などの全国紙の他、「神戸新聞」などの地方紙など希望の銘柄を選択してチラシを折り込むことも可能です。

 

しかし、新聞をとっていない家には届けることができません。近年では新聞を契約しない方も多く、年々新聞の発行部数は減少しています。そのため、新聞折込で広範囲をカバーできたとしても、一定数、情報を届けられない層が存在します。た、ある程度のエリア指定もできますが、販売店エリアでの指定となり、丁目単位では指定できません。同じようなエリアであっても、新聞の銘柄によって配布エリアが異なることもあるので注意しましょう。(下記画像をご参照ください)

 

新聞折込エリアの一例(朝日新聞)

 

新聞折込エリア例(毎日新聞)

 

 

ポスティングで配布できるエリア

 

ポスティングではある程度細かくエリア指定をすることが可能です。配布エリアはポスティング会社のより異なるものの、多くの場合、丁目単位でのエリア指定に加えて「戸建」や「マンション」などを指定して配布する「セグメント配布」も可能です。また、新聞とは異なり、新聞を契約していない家へも配布することができます。そのため、若年層や一人暮らしの家にも情報をお届けすることができます。とは言え、「チラシお断り」といったような断り文句が書いてある家には配布することができませんので、100%どの家にも配布できるわけではありません。

 

また、1軒1軒の家が離れているようなエリアや広範囲にわたる配布を希望する場合は、料金が高くなったり、配布するのに時間が掛かったりします。ポスティング会社によっては配布を受け付けていない場合もあるので注意しましょう。

 

Point新聞折込:広範囲のエリアをカバーできるが、新聞契約者に限られる

ポスティング:新聞契約者以外にも配布できるが、広範囲またはエリアによっては高額になることも

 

 

配布までのスピードとタイミング

 

新聞折込で配布できるスピードとタイミング

 

新聞折込の魅力はそのスピード感と配布タイミングを指定できることです。新聞折込の場合、配布部数がどれだけ多くても3〜4営業日前に依頼すれば指定された日にすべてのエリアへ配布することが可能です。(一部地域を除く)そのため、「来週の土曜日に配布したい」というようにピンポイントに日付を指定することができ、食品スーパーなどの情報鮮度が大切な業種に重宝されています。

 

 

ポスティングで配布できるスピードとタイミング

 

一方でポスティングの場合は1軒1軒、配達員が手配りしていることもあり、配布部数が多い場合やエリアが広範囲な場合は数日間に分けて配布することがほとんどです。そのため「6月15日から6月20日までの6日間で配布します」というように配布期間に幅が設けられていることもあります。また、ポスティング会社からすると、どうせ同じエリアを回るのであれば一度に複数のチラシを投函したほうが効率的です。そのため、ある程度定まとった期間を設けて、「〇〇エリアは6月の2週目に配布します」というような形式をとる場合もあります。

 

いずれにしても、新聞折込と比べると、そのスピード感やタイミングの指定がややしづらいものであることは間違いありません。しかし、ポスティング会社によっては配布期間に余裕を持たせることでコストカットしてくれるプランもあったりします。チラシの配布を急がない場合や、タイミングがあまり販促に影響しない業種であればポスティングを検討してもいいでしょう。

 

 

Point新聞折込:広範囲であっても指定したタイミングでスピーディに配布できる

ポスティング:タイミングの指定はある程度できるが、配布期間に余裕を持たなければいけないことも

 

 

 

配布できる販促物

 

新聞折込で配布できる販促物

 

新聞折込で配布できる販促物は基本的にチラシのみです。多くのチラシはB4サイズで、次いで多いのがB3サイズ、A4サイズのチラシです。一部、小冊子などを新聞に折り込んで配布することもできますが、費用が高額になります。冊子やサンプル付きのチラシなどを配布する場合、販売店は機械を用いて折込することができないためです。日数を要することもあります。また、名刺サイズなど、あまりに小さすぎるチラシも機械で作業することが困難なため、受付していないことがあります。そのため、依頼する前に代理店や販売店にしっかりと確認してください。

 

 

ポスティングで配布できる販促物

 

ポスティングでは郵便受けに入るものであれば受け付けてくれますが、A4やA5サイズのチラシ、B4サイズのチラシを2つ折りしたものが一般的です。機械でチラシを折り込む新聞とは異なり、1軒1軒手配りであるポスティングでは、試供品やノベルティ、マグネットなどの配布もお安い御用です。名刺サイズのチラシなど小さいサイズのもであっても、もちろん配布することができます。ただし、料金体系はポスティング会社によって異なりますので、依頼前によく確認することが大切です。

 

 

Point新聞折込:機械作業のため基本的にはチラシのみ!ノベルティや小さすぎるチラシは折込不可

ポスティング:1軒1軒手配りするため、ノベルティや小さすぎるチラシも配布可能!

 

 

 

配布価格

 

新聞折込の配布価格

 

新聞折込でチラシを配布する価格は、チラシのサイズや配布するエリアにより異なります。最も多く折り込まれるB4サイズでは1枚あたり3円〜3.5円が相場です。枚数の多少で価格が変動することはなく、同じサイズ・エリアであれば一律の価格となります。サイズが大きくなればなるほど1枚あたりの価格は高くなりますが、サイズが小さくなってもそこまで大きくコストダウンすることはできません。

 

新聞折込の価格例(参考:神戸新聞総合折込)

 

一部、変形チラシや冊子などは別価格となることも多く、チラシ制作をする前に代理店や販売店にしっかりと確認する必要があります。

 

 

ポスティングの配布価格

 

ポスティングでも新聞折込と同じくチラシのサイズや配布するエリアで価格が異なります。同じB4チラシであっても4円〜8円ほどとポスティング会社によって大きく異なる場合があります。新聞折込のように効率化されていない分、一般的に新聞折込と比べると割高なケースが多いです。また、「セグメント配布」と言って「戸建だけ配布」「マンションだけ配布」「車所有のお宅だけ配布」のような細かなターゲットを指定して配布する方式は別途価格がかかります。

 

しかしながら、配布のタイミングが指定をポスティング会社に任せる代わりに価格を抑えたプランや、他社のチラシと併配することで価格を抑えたプランを用意しているポスティング会社もあります。基本的には新聞折込よりもコストは掛かるという認識で間違いありません。

 

 

Point新聞折込:B4サイズで3円〜3.5円/1枚が相場!枚数による変動はないが、エリアによって価格は異なる

ポスティング:B4サイズで4円〜8円/1枚が相場!価格を抑えたプランを持つポスティング会社もある

 

 

 

配布できるターゲット(読者層)

 

新聞折込のターゲット

 

新聞折込は当然ですが、新聞を契約した家だけに配布されます。年々、新聞の購読者は減少していますが、メインの読者層は50代以上となります。また、新聞を購読するだけの「所得に余裕がある層」という捉え方もできます。「配布エリア」の項目でお伝えしたように「販売店エリア」でエリアごとにターゲットを変えることや「新聞の銘柄」ごとにターゲットを変える方法もあります。ただ、基本的には「不特定多数」へのアプローチとなりますので、細かなたーげてターゲティングには不向きと言えるでしょう。

 

 

ポスティングのターゲット

 

何度もお伝えしている通り、ポスティングでは「セグメント配布」と言って「戸建だけ配布」「マンションだけ配布」「車所有のお宅だけ配布」「企業へ配布」のような細かなターゲットを指定して配布する方式があります。細かなターゲティングの方法はポスティング会社により異なりますが、新聞折込よりもターゲットを絞り込める分、費用対効果は高くなります。しかし、当然ながら価格は割高になることが多いです。

 

 

Point新聞折込:エリア・新聞の銘柄は選択できるが、細かなターゲティングは苦手

ポスティング:割高にはなるが「セグメント配布」で細かなターゲティングが可能

 

 

 

反響率

 

新聞折込の反響率

 

新聞折込の反響率は業種やサービス内容により異なりますが、平均的には0.01〜0.1%ほどです。つまり、1万枚に1件〜1千枚に1件ほどの確率です。(食品スーパーなどはこの限りではありません)前述のようにメインの読者層は50代以上となりますので、若年層が対象になる商材やサービスはさらに反響が悪くなることもあります。

 

新聞折込ではそこまで細かなターゲティングができず「不特定多数」へのアプローチになるため、訴求内容を極端に絞り込むことが難しくなります。そのため、いわゆる一部の層に「刺さる」「尖った」内容にすることが難しいという側面もあり、平均的には0.01〜0.1%程度の反響率に落ち着くことが多いと言えるでしょう。そのため、単価が高めの商材やサービスを提供している企業か、リピート型のビジネスを中心としている企業でないと費用対効果の面で合わない可能性もあります。

 

 

ポスティングの反響率

 

ポスティングに関してはある程度細かくターゲティングができるので、新聞折込と比較すると少し反響率が良い傾向にあります。こちらも業種やサービス内容により異なりますが、平均的には0.1%〜0.3%ほどです。つまり、1千枚に1件〜1千枚に3件ほどの確率です。(ターゲティングの精度が高いことを前提としています)

 

ターゲティングができることで、チラシの訴求内容もターゲットに合わせて尖った内容にすることができるため、新聞折込の不特定多数への訴求よりも反響は高い傾向にあると言えます。とは言え、新聞折込よりも配布費用が割高であるため、しっかりと費用対効果を計算する必要性もあります。

 

 

Point新聞折込:平均的には0.01%〜0.1%ほど

ポスティング:平均的には0.1%〜0.3%ほど

※業種・サービス内容・訴求内容・ターゲットの精度により異なります

 

 

 

信頼性

 

新聞折込の信頼性

 

新聞折込の大きなメリットとしてその信頼性の高さがあげられます。新聞そのものが信頼性の高い媒体であり、ポスティングでよくあるような「即ゴミ箱へ捨てる」というようなことがほとんどありません。チラシの到達率はほぼ100%と言えるでしょう。また、新聞に折込をする際にはチラシの内容が審査されます。一定の基準を満たしたチラシしか折り込めないため、購読者側も安心してチラシを見ることができる仕組みを整えています。

 

 

ポスティングの信頼性

 

ポスティングでは統一された審査基準のようなものがなく、そのチラシは配布するかどうかはポスティング会社の裁量に任せられます。よほどでない限りは、どのような企業、内容であってもチラシを配布することができます。また、家の人の許可なくチラシを郵便受けに投函するため、「怪しい会社が勝手にチラシを入れてきた」というように解釈する人も一定数存在します。

 

あとはポスティングにおいて依頼主の懸念点としてよくあげられるのが「本当にちゃんと配ってくれているのか分からない」「人が住んでいないところに何十枚もチラシを突っ込んでいるのを見た」など、その正確性や信頼性に懐疑的な点があります。実際に、一時期はこのような悪質なポスティング会社が存在したことで、クレームを受けて印象が悪くなってしまった企業もあります。

 

ただ、結論を申し上げると、現在ではこのような企業のほとんどは淘汰され、すでにゼロに近いと言えます。生き残っているポスティング会社はサービス品質の工場が進み、配達員にGPSを持たせてその軌跡をレポートとして提出するなど、信頼性を担保しているところもあります。心配な方は配布体制や従業員教育など、ポスティング会社に質問をして安心して依頼できるかどうか事前に確認を行ってください。

 

 

Point新聞折込:新聞自体の信頼性が高く、チラシの到達率はほぼ100%

ポスティング:やや印象が悪いことは事実だが、現在一線で活躍しているポスティング会社のサービス品質は優良であることが多い

 

 

 

まとめ

 

新聞折込は「広範囲」「スピード感」「信頼性」がキーワードです。一方ポスティングは「ターゲティング」「販促物の自由度」「高反響」がキーワードです。価格的にはポスティングが割高になるケースが多いでしょう。広く・スピーディに比較的安価に配布したい場合は新聞折込、ターゲットを絞り込み高反響を狙いに行くならポスティングという感じでしょうか。商材やサービスの内容、企業の置かれた状況によりどちらが適切かは変わります。それぞれの特徴を把握した上でご検討ください。

 

ほっと広告では新聞折込、ポスティングのいずれも手配可能です。チラシのデザイン制作から印刷、配布まで一貫してお手伝いさせていただきます。詳しくは弊社のサービスページをご覧ください。

 

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