ノウハウ -know how-
SNSを運用する前に決めておきたい4つのポイント
SNSを活用して成果を上げるためには様々な要素があります。
ここでは、そもそも企業アカウントを開設する前に決めておきたいことが4つのポイントをご紹介します。
この記事の目次
Point.1:SNS運用の目的・目標を決める
貴社がSNSを運用する目的は何でしょうか?
「競合がうまくやっているから」「会社にやれと言われたから」というような理由で、なんとなく始めようとしているかもしれません。
しかし、目的や目標があいまいなままSNSを運用していては、何の成果も得ることができないでしょう。
SNSを運用すること自体が目的になってしまって、「ひたすらフォロワー数を追いかけているが、実のところ売上にはまったく貢献していない…」というような事例も散見されます。
そのような失敗をしないため、「なぜSNSを運用するのか」「どのよう状態であれば成果が出たと言えるのか」を明確に決めることが大切です。
- 会社の認知度を高めたい
- WEBサイトへのアクセスを増やしたい
- 顧客フォローをして満足度を高めたい
- 店舗への来店を増やしたい
などなど、SNSを運用することで得たいものを明確にすることがファーストステップです。
Point.2:誰に向けて発信するか決める
いわゆる「ターゲット」や「ペルソナ」と呼ばれるものです。
ここで注意したいのは、「20代女性」や「40代男性」などを想定してもほとんど意味がないということです。
なぜなら、たとえば「20代女性」と言っても専業主婦とバリバリのビジネスパーソンでは、生活様式がまるで異なるからです。
小難しい表現はなしにして、「自社の商品やサービスが最も喜ばれるお客様像」や「ビジネスをしていて最も貢献したいお客様像」を設定することが重要です。
ここが不明瞭なままだと、投稿をするたびに言っていることが変わりますし、そもそも「どんな投稿をすれば良いかネタがない」というような話になりがちです。
「自社の商品やサービスが最も喜ばれるお客様像」や「ビジネスをしていて最も貢献したいお客様像」が明確であれば、どのようなメッセージを発信するべきかも鮮明になります。
実際に存在するお客様を思い浮かべても良いでしょう。
SNSでの投稿は不特定多数に向けたものになりますが、誰に向けて発信するかを明確にし、手紙を書くようにメッセージを考えると「刺さる」メッセージになっていきます。
Point.3:どのSNSを活用するか決める
発信したい対象や内容が決まれば、ようやくどのSNSを運用していくかを決められます。
企業規模や取り扱う商品・サービスによってお客様は様々です。たとえ同じ業種であっても対象となるお客様の特徴は異なることがほとんどです。
それと同じように、各SNSでも使用するユーザーの特徴は異なります。
特に中小企業はSNSの運用に大きくリソースを割けない場合が多いため、本格的に運用をしていくためにはどれかに絞ってエネルギーを注ぐ必要があります。
それぞれのSNSの特徴や使っているユーザー層を把握した上で、最も自社が情報を届けたいユーザーが使用しているSNSを選ぶことが大切です。
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Point.4:運用ポリシーを決める
SNSを運用していく中で、炎上やクレームなどのトラブルが起こる可能性もあります。また、複数人で企業アカウントを運営する際、方向性を統一する必要があります。
万一のトラブルや担当者の退職など、予期せぬ事態に慌てないよう、あらかじめ運用ポリシーの策定や運用マニュアルの作成することをおすすめします。
運用ポリシーは大げさなものでなくとも構わないので、
- SNS運用の目的や背景
- 運用の方向性
など、運用の指針となることを明文化しておくといいでしょう。
運用マニュアルについては、
- 投稿頻度
- 投稿のタイミング
- 投稿内容の作成フロー
- フォロワーとのコミニュケーション
- 写真や画像の仕様
- 第三者が関わる場合の許可取り
- 外部リンクを付ける際の注意点
- トラブルの際の初期対応
など、実際の投稿やフォロワーとのやりとりにおいて迷った際のルールブックとして準備しましょう。また、随時項目を見直し、臨機応変に更新してけるようにすると良いでしょう。
まとめ
SNSの運用は無料で手軽に始められる一方で「いざやり始めると続かない」「やっている意味があるのかわからない」というような状況に陥ることも多々あります。ビジネスとしてやる以上は、上記のようなことは避けたいですよね。
- Point.1:SNS運用の目的・目標を決める
- Point.2:誰に向けて発信するか決める
- Point.3:どのSNSを活用するか決める
- Point.4:運用ポリシーを決める
最低限本記事でみてきた4つのポイントはおさえておきましょう。
特に意外と多いのが「目的・目標」が曖昧なケースです。ここが決まらなければ、ターゲットも発信内容もブレてしまいます。マッチしていないSNSに時間を割いてしまうこともあります。
まずは「なぜ、SNSを運用するのか?」これを組織で話し合い、ひとつの方向性を作れるといいですね。