中小企業が購入型クラウドファンディングを活用する方法

2021-05-06

クラウドファンディングーー。

 

なんとなく取っ付きにくい印象があったり、少し怪しい印象があったりするかもしれません。でも、本当は有効な手法を「よく分からない」という理由で遠ざけてしまうことはもったいないことです。しかし、中小企業こそクラウドファンディングを活用するべきです。

 

この記事はクラウドファンディングが気にはなるけど、具体的にどのように活用できるのか知りたいという方向けに書かれています。

 

末尾には毎月5社限定のWEBマーケティング無料相談のご案内もありますので、ぜひご活用ください。

 

クラウドファンディングとは

クラウドファンディングにはいくつかの種類があり、資金提供者に対するリターン(見返り)の形態によって下記の3類型に大別されます。

  • プロジェクトが提供する何らかの権利や物品を購入することで支援を行う「購入型
  • 金銭的リターンのない「寄付型
  • 金銭リターンが伴う「投資型

 

小売を主な事業としている中小企業が活用しやすいのは「購入型」「寄付型」です。

 

※リターン:クラウドファンディングを通して提供されるものをリターンといいます。支援をもらった「見返り品」のことです。

 

購入型

支援者から必要な資金を提供してもらい、商品やサービスをリターンとして提供する仕組み。新商品の開発や新規事業のスタートなどを目的として支援を募るケースが一般的です。

 

寄付型

クラウドファンディングの仕組みを用いて、寄付を募り支援者からの支援を「寄付金」として受け取れる方式。認定NPO法人や公益財団法人、自治体などに幅広く利用されています。

 

 

購入型クラウドファンディングの特徴

 

購入型クラウドファンディングは、商取引です。そのため、オンラインショップで商品を売り、その対価として購入費用をいただくことと意味合いは変わりないと言ってもいいでしょう。

 

ただ、大きく異なることは、クラウドファンディングの支援者は「商品そのものを買う」というよりは「応援したい」という気持ちや、自分が購入という形で応援した商品やサービスが世の中に放たれることで自分も世の中の役に立てる、それに参加できている、ということが購買の動機になっていることです。

 

また、リターン品は商品そのものだけではなく、クラウドファンディング限定のリターン品がついていたり、クラウファンディング限定の商品もあります。

 

たとえば、よくあるクラウファンディングのリターンとして「クレジット表記」があります。クレジット表記とは、WEBサイトや作品に支援者の名前を掲載することで、映画のエンドロールや神社の鳥居に記載されている名前もクレジットです。

 

これはまさに、「参加できた」「応援できた」ということがインセンティブとなっているケースです。

 

購入型クラウドファンディングの方式

 

クラウドファンディングはサイトへのプロジェクト掲載自体は基本的に費用はかかりません。プロジェクトが成立した場合にのみ、手数料がかかります。手数料はサイトにより異なりますがおおむね10〜20%です。

 

また、購入型クラウドファンディングには「All-in」という方式と「All or Nothing」という方式があり、それぞれ自分で選択することができます。

 

All-in方式

目標金額に達していなくても、一人でも支援者が出ればプロジェクトの成立が認められます。ただし、掲載時にプロジェクトの実施を確約する必要があるため、内容によって利用できない場合があります。

 

All or Nothing方式

募集期間内に目標金額を達成した場合のみプロジェクトが成立します。目標金額が集まってはじめて実行可能となるプロジェクトの場合は、こちらの方式を選択することが多いです。

 

クラウファンディングはプロジェクト期間内で支援者を募って、プロジェクト終了後にリターンをお届けするという形式をとっているため、在庫のリスクを抱えずとも挑戦することが可能です。そのため、All-in方式であっても無茶苦茶なリターンを設定しない限りは赤字になることはないので、とてもリスクの少ない販売方式とも言えるでしょう。

 

購入型クラウドファンディングを実施する目的

 

クラウドファンディングを実施する目的は会社やお店により異なりますが、大きく「資金調達」「先行販売」「見込み顧客獲得のためのPR」「テストマーケティング」に分けることができます。

 

資金調達

最もイメージしやすいのが純粋な資金調達ではないでしょうか。最近ではコロナ禍で余ったしまった食材をリターンとして提供したり、宿泊施設が前売り券を販売したりして資金を調達しているケースもあります。

 

先行販売(予約販売)

市場に投入される前の商品をクラウドファンディングで先行販売するケースで、こちらもよく見かけます。提供側としては、事前に販売数がわかるため、リスク少なく新規事業を展開するために用いることもあります。後述するテストマーケティングも兼ねてクラウドファンディングを実施することもあります。

 

見込み顧客獲得のためのPR

大手企業が見込み顧客を獲得するために、クラウドファンディングを利用することもあります。クラウドファンディングだけで利益を生み出すことを目的とはしておらず、あくまで入り口として認知を高め、メインの商材を売り込むために見込み顧客になってもらうことが真の目的であるケースもあります。

 

テストマーケティング

新規事業や新商品を市場に投入する際、個人事業主や中小企業は事前調査に大きなコストをかけられません。しかし、いざ手間と費用をかけて投入した新商品が鳴かず飛ばずでは資金繰りに悪影響です。そこで、市場の動きや感触を確かめるためクラウドファンディングを通して先行販売するのです。

 

 

主な購入型クラウドファンディングのサービス

 

クラウドファンディングにはさまざまなサイト・サービスが存在します。小売をメインとした中小企業が購入型クラウドファンディングを活用する際に利用できる代表的なサービスは以下の通りです。

 

CAMPFIRE(株式会社CAMPFIRE)

プロジェクト成立件数国内NO.1のクラウドファンディングプラットフォームで、READYFORとほぼ同時期の2011年に創業した日本でも老舗のサービスです。モノづくり・食品・カルチャーまで幅広いオールジャンルのプロジェクトを扱っています。手数料は17%。

※URL|https://camp-fire.jp/

 

Makuake(株式会社Makuake)

サイバーエージェントグループのMakuakeはモノづくり・飲食店などのジャンルのプロジェクトが多い傾向があります。2019年12月11日、東証マザーズ市場に上場した。手数料は20%。

※URL|https://www.makuake.com/

 

READYFOR(READYFOR株式会社)

2011年3月29日に開始した日本初のクラウドファンディングサービスで日本におけるクラウドファンディングのパイオニア企業です。2021年4月現在で累計200億円を超える支援が集まっています。手数料は20%。

※URL|https://readyfor.jp/

 

成功する購入型クラウドファンディングの特徴

 

クラウドファンディングも比較的メジャーな資金調達手段となりつつありますが、成功するクラウドファンディングのプロジェクトには共通した特徴があります。

 

目標金額と支援金の用途に納得感がある

極端な例ですが、たとえば目標金額1,000万円に対して支援金の用途が「オンラインショップ構築」であれば「いやいやWEBサイトにいくら掛けるんだよ」となりますよね。細かく明示する必要はありませんが、目標金額を達成した場合の資金の使い道をきちんと説明する必要があります。

 

プロジェクトページがわかりやすい

プロジェクトページは文章だけではなく、写真や画像による説明をふんだんに使うことが大切です。また、専門用語や難しい言葉をできるだけ使わないように心がけることも大切です。

 

クラウドファンディングに挑戦するということは、まだ世の中に認知されていない商品やサービスであることが多いです。そのため、そもそもその商品サービスに馴染みのない方が多いのです。そんな中で難しい言葉が乱立するだけで嫌気が差すことは容易に想像できます。

 

 

開始1週目で目標の1/3をクリアしている

 クラウドファンディングには、開始3日での支援額の3倍が最終支援額になる、という傾向があります。特にクラウドファンディングのサイトの性質上、「新着プロジェクト」や「伸びているプロジェクト」がサイトのTOPに出てきやすい仕様になっていることがほとんどです。

 

そのため、新着プロジェクトとして掲載されている初動1週間程度の間にどれだけ支援してもらえるかがプロジェクト成功の重要な要素になります。

 

事前活動をしっかり行なっている

開始1週間ではずみをつけるためには、ただ待っているだけではいけません。クラウドファンディングは応援がベースになっているため、事前活動を行わずに「よーいどん」でプロジェクトを開始しても、応援者はすぐに集まりません。

 

よほど斬新で魅力的なプロジェクトでない限り、しっかりと「応援してくれそうな人」を前もって見つけておくことが大事です。最低でも1ヶ月前から事前活動を開始し、プロジェクトを広く認知させておくことが大事です。

 

 

事前活動の質と量がクラウドファンディングの成否を分ける

 

クラウドファンディングの成功を握る鍵は「事前活動」にあると言っても過言ではありません。ただクラウドファンディングサービスにプロジェクトを掲載しただけでは、鳴かず飛ばずで終わってしまうことが多いでしょう。

 

事前活動にもさまざまありますが、最低限の準備をしてプロジェクトに臨むために、以下の要素を網羅しておくといいでしょう。

 

SNSで告知する

クラウドファンディングでのプロジェクトを開始するにあたり、SNSでの活動は避けて通れないでしょう。どのSNSを活用するかはプロジェクトの性質にもよりますが、Twitter・Instagramは積極的に活用していきましょう。SNSを初めて活用する際は拡散力の高いTwitterをおすすめします。

 

すでにSNSのアカウントがある場合はそちらを活用しても構いませんが、挑戦するプロジェクトと既存のアカウントがまったく噛み合わないものであれば、新しくアカウントを開設したほうが好ましいです。

 

ブログで情報発信する

基本的にSNSは情報量が多くありませんので、ストーリーをだらだらと語るようなことは向きません。そのため、興味関心をもってくれた方に向けて、ブログなどでプロジェクトへの想いや活動の進捗などを綴っておくこともファンを増やす秘訣です。

 

自社サイトにブログ投稿機能がある場合はそちらを活用しても構いません。そうでない場合は「note」や「アメブロ」などの無料サービスを活用しても大丈夫です。

 

 

知人/友人/既存顧客/取引先へ依頼する

知人や友人に売り込み活動をするのは気が引ける…という方も多いと思いますが、前述したようにクラウドファンディングは開始1週間での初動がとても大切になります。また、支援者の数や支援金額が常に表示されているため、数字に動きがあるかどうかを全員が見ることができます。

 

まったく数字が動いていないプロジェクトは初見のユーザーも「あまり人気がないプロジェクトには乗れないな…」と不安になるため、なかなか支援者が集まらなくなります。最初に1週間で数字を動かすためには旧知の方に頼るのが手取り早いケースも多々あります。たとえ、支援してもらうのが難しくとも、紹介や拡散のお願いをしてみましょう。

 

品質の高い写真を準備する

事前活動にしても本番のプロジェクトページにしても、写真の品質が大きく成否を左右します。可能であれば写真だけでもプロに依頼するのが1番です。特にフード系のプロジェクトを検討している場合は写真が命運を分けます。

 

費用を捻出するのが難しい場合は、自社のプロジェクトに近く、写真の品質が高いプロジェクトページを探しましょう。真似できるような構図の写真があればぜひ参考にしましょう。自分で撮影する場合は特に写真の明るさに注意しましょう。うまくいっていないプロジェクトの多くが、思いのほか暗い写真を使っています。

 

 

動画を準備する

特に新しい製品でクラウドファンディングに挑戦する場合は、動画の活用も検討するといいでしょう。写真や画像だけでは伝わりづらい製品も動画にしてしまえば、ほんの数秒で伝わることも多いです。また、プロジェクトへの想いも文章にするとかなり長文になるものも、動画では数十秒で済むこともあります。さらにはプロジェクトオーナーの表情や身振り手振りで熱意を伝えることも可能です。

 

スマートフォンなどでも綺麗に撮影できるため、想いを伝える場合などはスマートフォンで十分です。その際、カメラワークが素人っぽいものになりがちなので、三脚などを用意して固定してしまうことをオススメします。製品紹介の動画はある程度の品質が求められます。動画の品質が低いと製品の品質まで低くみられがちだからです。動画はさまざまな媒体で利用できますので、可能であればプロに任せることも検討しましょう。

 

おわりに

 

クラウドファンディングサービスは有名になってきたと言えど、多くの方にとってはまだまだ未知のものでしょう。しかし、先行販売やテストマーケティングなどに活用すれば、低リスクで新規事業に取り組むこともできますし、苦しい状況に追い込まれているお店や会社にとっては「応援」をベースに成り立つクラウドファンディングで資金調達することで、光明を見出すこともできます。

 

一部のプロジェクトで詐欺まがいのものがあり、ニュースになったこともあるため、少しきな臭い印象を保たれている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、クラウファンディング自体は本当に優秀な資金調達方法のひとつです。

 

今の苦しい状況をなんとかしたい!というお店や会社も、新規事業でさらなる飛躍をしたいというお店や会社も、気軽にクラウファンディングを活用できる時代です。クラウドファンディングを成功させるために重要なことは、その流れを「知っているかどうか」が大きいです。ぜひプロの知見も活用してみてください。

 

 

弊社について

 

弊社ほっと広告は神戸市に本社を構える広告代理店です。中小企業のWEBマーケティングやデジタル活用をメインの事業としており、新規事業のコンセプト設計や認知拡大活動の段階からお手伝いしております。クラウドファンディングについても商品・サービスの設計段階から事前活動、プロジェクトの認知拡大、その後の宣伝活動まで幅広く支援可能です。

 

ホームページ制作やWEB広告サポートのオンライン施策を始め、チラシやパンフレット、DM、看板制作などのオフライン施策まで一貫してお任せいただけます。

 

ほっと広告では、毎月5社限定でWEBマーケティングの無料相談(オンライン可)も実施しております。クラウファンディングのことも無料相談可能ですので、お気軽にご相談ください。

 

 

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