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【不動産業】自社WEBサイトを有効活用するTips
この記事の目次
不動産業のWEB集客
土地売買・賃貸をメインとする不動産業のWEB集客は「SUUMO」を始めとするポータルサイトを抜きに語ることはできません。
「〇〇区 土地」「〇〇区 賃貸」などとGoogleやYahoo!で検索すれば、ほとんどのケースでポータルサイトや大手不動産会社が検索上位に表示されます。
また、リスティング広告を始めとしたWEB広告についても、取り組まれている企業が増えてはいますが、未だポータルサイトや大手不動産会社が寡占している状態からは脱却できていないように感じます。
多くの不動産業の企業は自社サイトへの集客が上手く行っておらず、WEBからの集客をポータルサイトに依存している状況です。
圧倒的なユーザー数を誇るポータルサイトですが、ポータルサイト上で、せっかく自社の物件をユーザーが見つけてくれても、ユーザーの興味関心はものの数秒で競合他社に持っていかれてしまうことも多々あります。
そのため、より多くの予算をポータルサイトのために捻出することになり、一方で自社のWEBサイトに費やすリソースを確保していないため、いつまで経っても自社のWEBサイトの力は上がらない、という悪循環になっています。
そのような理由から近年は自社WEBサイトを整備される不動産業の企業様からのご相談をよくいただくようになりました。
※当記事では「BtoC向け」を前提としています。
不動産業で自社サイトを活用する
自社のWEBサイトを集客のために有効活用するには、いくつかの観点があります。
【ポータルサイト対策】
いかにポータルサイトから自社サイトへ流入させることができるか?
【自然検索対策】
いかに自然検索から自社サイトへ流入させることができるか?
【自社WEBサイトの整備】
いかに流入したユーザーを自社サイトで引き止めることができるか?
これらが重要になってきますが、今回の記事では最も重要ですべての根幹となる【自社WEBサイトの整備】に焦点を当てていきます。
自社WEBサイトの整備の重要性
「うちはポータルサイトだけで十分だよ」というお声もまれにお聞きすることがあります。
なぜ、自社WEBサイトをしっかり整備する必要があるのでしょうか?
これは、ポータルサイトと企業のWEBサイトにはターゲットユーザーに違いがあることが一番大きな要因です。
ポータルサイトは、多くのユーザーにとって「入り口」の役割を果たしており、多くのポータルサイトはターゲットを「興味関心層」に置いています。
そのため、ポータルサイトはより多くのユーザーの利便性を優先するので、ターゲットを広く設定せざるを得ないのです。
このことは、実は特定のユーザーにとっては物件検索の自由度が低いため、決して使い勝手が良いわけではないのです。
ある程度、物件の条件が決まっているユーザーや、特定の地域、それも詳細な条件で物件を検索したいというニーズを持っているユーザーにとって、市区郡単位か駅名単位でしか検索できないポータルサイトは不便なのです。
しかし、先述のように、ポータルサイトの多くはより多くのユーザーの利便性を優先するため、そこまで詳細な検索条件を設定できないのです。ここに自社WEBサイトの勝機があります。
自社WEBサイトコンテンツの具体例
ポータルサイトが「入り口」だとすれば、自社WEBサイトは問い合わせや来店というアクションへの「出口」となる必要があります。
ポータルサイトでいい物件を見つけてせっかく自社のWEBサイトに来てくれたユーザーにとって「ポータルサイトでは手に入らなかった情報」を提供することが重要です。
たとえば、小さいお子様のいる世帯では、物件の条件として「お子様の通う小学校との距離」が条件に入っているかもしれません。また、「特定の地域を避けたい」という場合もあるかもしれません。
この場合、「学校区での検索」や「町単位での検索」ができるようなWEBサイトになっていると、とても利便性が高いのです。
また、多くの不動産会社では、WBE上では公開していない物件情報を持っています。このような情報を「会員限定コンテンツ」としてWEBサイト上で閲覧できるようにしておけば、お互いにメリットがあります。ユーザーとしては直接訪問せずとも、限定性の高い情報を手に入れることができますし、不動産会社としては、ユーザーの連絡先が取得できるため、これまで訪問することを躊躇していた潜在的なユーザーにもアプローチすることができるのです。
このように、ポータルサイトではできない「細かなカスタマイズ性」を自社サイトで実現することが非常に大切です。
細かな配慮のないWEBサイトでは、せっかく来てくれたユーザーをみすみす逃してしまうことになります。
そのため、自社WEBサイトを見直す際は、ただ物件情報を掲載するだけではいけません。
どのようなターゲットにするのか?
そして、そのターゲットが物件を探す際に「かゆいところに手が届く」WEBサイトにするには、どのような要素がいるのか?
ここを外さないようにきっちりと戦略を立てることが必要です。
戦略的にWEBサイトを構築できれば、ポータルサイトや自然検索、WEB広告から流入してきたユーザーをしっかりと引き止めることができ、反響率も格段に変わるはずです。まずは、今の自社サイトがユーザーの「不便」を解消できるようなサイトになっているか確認してみてください。